虫めづる

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新書判/62ページ/左綴じ横書き Twitterで呟いていた140字掌編のより抜きまとめ本、学園恋愛もの。 三度の飯より虫と『彼女』が好きな『彼』。クラスメイトの『彼女』は、虫マニアの『彼』ならではの四季をともに過ごしていく。 ↓ 本文抜粋   *   *   *   *   *   * 「君にとって俺ってどんな虫?」  昆虫マニアの彼の質問は、私には少し難しい。私の知っている虫の種類なんて、ほんの僅かなものだから。 「可愛いイメージだから、テントウムシ。星が七つのやつ」  私の答えに、彼はにやりと笑った。 「ナナホシテントウって肉食だって、知ってた?」   *   *   *   *   *   * 「あなたにとって私はどんな虫?」  俺は即答する。 「ナミアゲハ」 「どうして?」 「俺が一番好きな虫だから」 「……照れるんですけど」と、彼女は頬を染めた。  俺は思い出す。セーラー服とネクタイ――。白と黒だけの色彩にも関わらず、彼女は世界の何よりも輝いて見えたのだ。   *   *   *   *   *   * ※自家通販のため、混雑状況によっては到着までにお時間をいただく場合がございます。

    新書判/62ページ/左綴じ横書き Twitterで呟いていた140字掌編のより抜きまとめ本、学園恋愛もの。 三度の飯より虫と『彼女』が好きな『彼』。クラスメイトの『彼女』は、虫マニアの『彼』ならではの四季をともに過ごしていく。 ↓ 本文抜粋   *   *   *   *   *   * 「君にとって俺ってどんな虫?」  昆虫マニアの彼の質問は、私には少し難しい。私の知っている虫の種類なんて、ほんの僅かなものだから。 「可愛いイメージだから、テントウムシ。星が七つのやつ」  私の答えに、彼はにやりと笑った。 「ナナホシテントウって肉食だって、知ってた?」   *   *   *   *   *   * 「あなたにとって私はどんな虫?」  俺は即答する。 「ナミアゲハ」 「どうして?」 「俺が一番好きな虫だから」 「……照れるんですけど」と、彼女は頬を染めた。  俺は思い出す。セーラー服とネクタイ――。白と黒だけの色彩にも関わらず、彼女は世界の何よりも輝いて見えたのだ。   *   *   *   *   *   * ※自家通販のため、混雑状況によっては到着までにお時間をいただく場合がございます。